トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2017年5月14日日曜日

奥秩父から奥多摩まで2泊3日の山旅(1日目)

直登の登山道が印象的な笠取山。頂上付近の傾斜が急で怖かった...。
このゴールデンウィーク、2泊3日で山に籠ってきた。歩いてきたのは奥秩父は西沢渓谷近くの新地平からJR奥多摩駅までの約50kmの縦走コース。新地平の登山口にはJR塩山駅から山梨交通バスで新地平バス停で下車して入るのだが、この日はさすが晴天のゴールデンウィーク、電車もバスも大混雑で、車内でじっとこらえながら「早く静けさがほしい」と願っていた。
登山口からは、中学生や高校生の登山部だろうか、たくさんのパーティーが軽やかな足取りで20kgの装備で足取りの重いオジサンを次々と追い越していった。それにしてもこのコース、計画段階では「おそらく人は少ないだろう」と高をくくっていたが、若者たちでいっぱいだった。たぶん中高生の登山部は日本アルプスや八ヶ岳といった人ごみの予想される人気エリアを避けてここに集まってきたのではないかな。確かにこのコースは危険個所もないし、そういう意味でも登山研修的な山行はしやすいのだろう。
さて、1日目は笠取山(1953m)や今回の山行を通して最高峰の唐松尾山(2109m)をクリアしてから最初のテン場のある将監小屋までの約15km。歩き始めがバスの時間の関係から9時半となってしまうので、日没のリスクを避けるため、なんとしても18時までにはテン場に着きたかった。そんな気持ちを抱きながらの歩きだったので、ゆったりとした山歩きというわけにはいかなかったが、山歩きで焦りは禁物。この日は、急ぐ気持ちを抑えながらの山歩きとなった。

登山者で賑わう雁峠。正面に見えるのは笠取山。
登り始めからひたすら沢筋の作業道を歩いたあと、5kmくらい経ってからようやく登山道らしくなってくる。最初の目標地点でもある雁峠はベンチもあり休憩場所としてはちょうどよく、登山部の皆さんも大勢休憩していた。自分はというと、休憩もそそくさにあわただしく出発。すぐに荒川、富士川、そして多摩川に分かれる分水嶺に来たかと思うと、左手に笠取山が目に入る。写真では何度も見ていた山だが近づいていくうちに頂上付近の急勾配が気になり始め、標高差120mを一気に直登する登山道の終盤には「自分はやっぱり高いところが苦手だったんだ」と、久々に思い知らされてしまうほどの恐怖感を味わってしまった。なかなか侮れないです笠取山。この山を下りてからは巻き道との分岐に出合ったが、時間のことが気にはなったものの、せっかくなので尾根道をチョイス。ただここからのコース、途中、今回最高峰の唐松尾山を経るもこれといって大きな見どころもなく、しかも尾根道といっても微妙に芯を外された感の登山道をひたすら歩くって感じ。

ひっそりとした登山道。笠取山を下りてから将監峠までで出会った登山者はたった一人!
歩き詰めてようやく将監峠までやってくるとこの日のゴールはもうすぐ。ここまで来ると、ようやく一日を振り返る余裕も出てきたが、それにしても雁峠まではあんなにたくさんの登山客がいたのにも拘らず、尾根道の分岐からすれ違ったのはたった一人という、後半は実に静かな山歩きとなった。距離がある割に唐松尾山山頂の展望のないひっそり感のハンパない様子、このコースの登山者の少ない理由(わけ)はそこにあるような気がした。マニアが好むコースなのかな?ここは。

段々畑のような将監小屋のテン場。ほぼほぼ満杯だった。
将監峠を下りると誰かが言っていた「段々畑」のようなテン場が現れ、10分かかることなく本日の宿泊場所、将監小屋に到着。時刻はちょうど17時で、何はともあれ1日目は無事に目的地に辿り着くことができた。よく頑張った。本当はここで「お疲れさん!」とビールでも飲みたかったところだが、去年のGW山行とは違って、今回はアルコール抜きで行こうと決めていた。重さ対策もあったし山籠もり感も味わえるから。だからこの日も小屋で売っていたとても冷えていそうな缶ビールには目もくれず(って、しっかり見ているじゃないか!)、黙々とテントを設営し、夕飯のアルファ米を食べ、日暮れ間もない19時過ぎにはシュラフにもぐり込み、そして初日を静かに終えた。山伏か俺は!
(2日目へ)


【1日目:Start 新地平BS~雁峠~笠取山~唐松尾山~Goal 将監小屋】(青ライン)
距離14.9km、出発地点標高1065m、最高標高2109m(唐松尾山)、最低標高1065m(出発地点)、移動平均速度1.7km/h、総所要時間8h17m

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2 件のコメント:

  1. こんばんは~青空です。
    GW,いかれましたね~。
    それも、2泊ですか~、山満喫ですね。
    1日目で、15キロ。しかも20KGですか、
    スゴイです。
    ひっそりした登山道。醍醐味なのでしょう~。
    テントでの宿泊、私にはこれも真似できません。
    ほんと、山のぼりといった感じです。
    マニア向けと思いますよ~。ははは。
    すばらしい体験ですね。
    2日目も歩かれているかと思うと、考えただけでもきつかったでしょう~!(?)

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    1. 青空さん、どうもです。
      行ってきましたよ~。歩いてきましたよ~。でも、さすがに頑張りすぎたせいか、いまだに足の調子が悪いんです。自分もいいおじさんなんだから、次からはあまり無理をしないようにします。楽しかったけど、少し反省です。

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