トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2017年11月16日木曜日

身近な岩山『乾徳山』

約20mの山頂直下の鎖場。ここを登り切ればいよいよ山頂。
久しぶりのソロでの歩き、そして久しぶりの日帰り山行だった。歩いてきたのは奥秩父山系は『瑞牆山』。山トモや家内との山行はそれはそれで楽しい。一方、一人歩きもやはりそれはそれで楽しい。つまりは、どんな形態であっても山は楽しいってこと。さて、その楽しかったソロ山行だが、まずは電車とバスを乗り継いで、とりあえず予定どおり登山口に到着してホッとする。ただし、この日の歩きは余りゆっくりとしていられない事情があった。というのも、帰りのバスの便が少なく、しかもどういう設定かは分からないけど、標準時間どおり歩くと最終便に遅れてしまう。ホントどういうこと?でもまあそういうことなので、歩き始めから心持ち早めのペースで歩くこととした。そこで助かったのは、久しぶりに背負った身軽な日帰り用装備、おかげで足取り軽く登りも下りもサクサク行けた。いや〜、それにしても荷物が軽いってこんなにも違うのかと、ある意味感動。やはりこれからは、もう少し真面目に重量対策をしようかな。

岩登りはやはり魅力があるのだろ近場でそれが味わえるのがここの魅力。
と、話はやや脱線したが『乾徳山』といえば、やはり目玉は岩登り。ところが肝心の岩場は山頂付近までひた歩かなければお目にかかれない。この山もほかの山同様に最初はしっかりと樹林帯歩きから始まる。歩き始めて2時間近く経つと一旦開けたところに出て、なお間もなくすると「月見岩」が見えてきて、休憩にはもってこいの場所となる。そこかやおら振り向くと、やはりあの富士山がデーンとその威厳を持った姿を正面に見せていて、真っ先に目に入ってくる。さらに右を向くと、南アルプスが白い雪をまとった姿を見せてくれるので、しばらくその勇姿に目を奪われた。ただし、目指す『乾徳山』の頂上もすぐそこに見えているので、なんだか落ち着かない。周りで休憩している登山者が次々に出発していく姿を見ると自分も「こうしちゃいられない」みたいな気分になって、休憩もそそくさと終えて、岩を目指した。

月見岩で休憩後、いよいよ山頂を目指して出発。
登山道はだんだんと岩が増えてきた。最初の鎖場は登山道途中にある大きな岩をぐるりと回るコースで、岩を降りるときに10数段の梯子がある。後ろを歩いていたお姉さんは、「梯子を登ってないのになんで降りなきゃないけないの」と嘆いていたが、確かにそれもそうだなと1人頷く自分。次の鎖場「雷岩」(かみなりいわ)はその直後に現れ、ここは鎖を使って10mもあるだろうか、擦れてツルツルになった岩をよじ登っていく。ここでも後ろのお姉さんは、「ジャンダルムを歩いたんだから、大丈夫よ。いやっ怖い、でも足元だけ見ればいいのよね」と、凄いんだか凄くないんだか分からないことを言っている。そう、もうこの辺に来ると、岩登り渋滞で狭い登山道は長蛇の列ができて、お互いの会話は筒抜け。さあ、そして山頂直下の岩場は「鳳岩」(おおとりいわ)といって、この山のメインイベント。高さ20mくらいはあるのかな、そこを鎖を使って登っていく。数年前の自分なら間違いなくビビっていただろうが、この日はなぜか平気だった。もしかしたら、これまでの山行経験が少しは自分の高所恐怖症を和らげたのかもしれない。ただしこの鎖場、(もしかしたらほかの人気山域も同様かもしれないけど、)行列待ちしているたくさんの登山者の見ている前で岩に取り付くので、恥ずかしさや変なプレッシャーみたいなものを感じる。自分、目立ちたがり屋でもなく、普通の恥ずかしがり屋なのである。いいオヤジが何言ってるんだ?

ここの岩は表面が摩耗しているのか、つるつるしていてとても滑りやすかった。
それでも無事に「鳳岩」をクリアし山頂に着くと、ここでもやはり山頂標識前で記念撮影の行列。20人も立てば一杯になりそうな狭い山頂に長居は無用と、周りの展望もそこそこに済ませて、下りの途に着いた。そう、この日はゆっくりしていられない。下りは山頂から「水のタル」と呼ばれる鞍部に降りて、そこから西に向かって急坂を下るコース。このコース、あまり人気がないと見えて、踏み跡が薄く登山道がはっきりしない。枝に巻かれたピンクの目印もなくなっているところが結構あり、何度か登山道を見失った。あれ程いた登山者も全く見当たらず、ここで迷ったら帰りのバスに間に合わないどころか、遭難だ。かといって、結構な急登を登り返す気にもならず、地図でこまめな現在地確認をしながら、慎重に下っていった。時間はまだお昼を過ぎたばかり。「落ち着け落ち着け」と、自分に言い聞かせた。この感覚は久しぶりだ。

岩だらけの山頂。標高は2031mと、先週の雲取山より高いんだ!
幸い、30分くらいで登山道ははっきりし始め、精神的なプレッシャーからは解放された。そこからは、遅れた時間を取り戻さなければと、下り坂をぐいぐいスピードアップした。しばらく歩くと、高原ヒュッテのある国師ヶ原前まで出ることができたので、今度は道萬尾根をひたすら下っていくだけ。途中、登山道には落ち葉がたまり、その中に転がっている木の枝や石ころに何度ともなく足を取られて転びそうにはなったけど、下り2時間かけてなんとか歩き切ることができた。バス停に着いたときは、時間はまだ午後2時を回ったばかり。頑張ったおかげとでもいうのか、結果的に予定より一本早いバスに乗ることができたが、やってきたバスは西沢渓谷帰りの乗客でいっぱい。なんとか乗ることはできたけど、初めに予定していたバスだったら果たして乗れただろうか。この時期、交通機関も含めて早め早めの行動が大事になってくるってことかな。でも、早め早め(急ぎ急ぎ)のおかげで、下山後のビールの時間までお預けとなり、結果、健康的な登山が無事終了した。まあ、登山なんだから健康的で当たり前か。う〜む、でもなんだか物足りなかったな。まあ、急いで歩いた割に怪我なく無事帰れたことは正直に喜ぶべきことなんだろう。そう考えよう。

月見岩付近からの富士山。このほかに南アルプスもばっちり見えた。
この翌々日、久々に太ももが筋肉痛になった。調子に乗って、登りも下りもガンガン攻めたせいだろう。意外に足にきてたんだと、改めて「ふ〜ん」だった。これって悲しむべきなのか喜ぶべきなのか。でも、現在、足の調子は最高だ。

【Start 9:05乾徳山登山口BS~9:26乾徳山登山口~10:56扇平(月見岩)~12:13乾徳山~13:15国師ヶ原~13:48道萬山~Goal 14:25乾徳山登山口BS】
総行程は、距離約 12.0km、出発地点標高795m、最高標高2031m(乾徳山)、最低標高795m(出発地点)、移動平均速度 約2.2km/h、総所要時間5h19m(recorded by garmin)

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2 件のコメント:

  1. こんばんは~、
    ああっ、行かれましたね。
    今回は絶好の晴天ですね。
    それにしても、この岩場、
    スリルというか、危険度ありそうです。
    東京の山、奥多摩もそうですが、
    この時期バス満員!
    山もラッシュですね。

    富士山も見える景色、良かったです。
    生還できよかったね~。

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    1. 青空さん、こんにちは。
      珍しく晴れました。やはり晴れはいいものです。
      スリルは味わえましたよ。でも、どっちかというと怖さより楽しさが強かったです。バスの混雑は仕方ないですね。もう慣れました。青空さんもどこか行かれましたか?

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