トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2015年12月31日木曜日

2015年、今年の山歩きを振り返って

慌ただしい一年が終わろうとしている。一年の前半を北の大地で凍えながら過ごし、7月には、待ち焦がれていた家族の元に2年ぶりに帰ってくることができた。北の大地では、周りに山の少ない環境で、山行の機会を極端に減らすことになった一方、帰ってからも色々な問題が噴出し、一時、山どころではなくなった。ただ、最近は、なんとなく吹っ切れ感が出てきて、無理やりにでも月に1回は山行に出るよう頑張っている。今となっては、山は自分の心のよりどころであり、自分を元気付けてくれる大切な居場所でもある。山があるからこそ日常の生活においても色んな困難に立ち向かう力が湧いてくるのだと思う。だから、今の自分にはやはり絶対的に山が必要なのである。
そんなこの一年の山行、全部で6回、16ピークを踏んだ。結果、生涯累計37回75ピークと、僅かながらではあるが、山のキャリアを積み上げた。果たしてトレッキング初心者おじさんは、この一年、少しは成長したのだろうか。いや、たとえ癒されただけだとしても、こっちに戻ってきて山歩きを本格的に再開できたことは自分にとっては大きなことだった。
さて、この一年の山行で最も印象に残ったのは、やはり北の大地との別れの山行となった「羅臼岳」だろう。2年前に北の大地に赴任した際、目標としていたのがこの山で、以来、登るチャンスを窺っていたが、今年、ようやくそのチャンスが巡ってきた。この山は最果ての地に位置し、ヒグマの生息地としては世界最高の密集地でもあり、日本最後の秘境とも呼べる場所。幸いにして天気にも恵まれ、幸か不幸かヒグマにも会わなかった。それに初めての雪渓歩きも体験できた。山頂からは知床の山々を間近に捉え、遠く国後島にそびえる頂も望むことができた。ああ、あの感動は今でも胸にしっかりと刻み込まれている。
そんなこの一年、家族が心配する中、自分の好き勝手なことをしながら、しかも家族とともに今ここに無事にいられることが、何事にも代えがたい幸せなことと感じている。あ~、今年の山も楽しかった!

羅臼岳山頂からの展望。右側がオホーツク海
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2015年12月26日土曜日

机上講座への参加

この日は気象遭難に関する講座。なるほど!
先日、某登山系ショップが主催する机上講座に参加してきた。自分の場合、これまで、山に関する知識は①登山関連書籍、②実際の山歩きによる経験則、③Webからの情報、そして④ショップのスタッフとのコミュニケーションを主な情報源としてきた。もちろん、こうしたことで山を始めて約4年、それはそれで、それなりに山に関する知識を得ることができたし、奥多摩を中心とした今のステージにおいてはおおよそ不都合なしに山歩きができている...と思っている...。
ただ、これから日本アルプスであったり冬山であったり、次なるステージを目指している中にあっては、さらなる実践的な知識やスキル習得が必要となってくると思い、最近考えたのが、講座・講習への積極参加。今回は机上講座に参加したが、近いうちには実地講習にも参加したいと思っていて、知識にしても技術にしても基礎からある程度の応用までをしっかりと学び、そろそろ初心者レベルから脱皮していきたいなと思っている。
さあ、よりハイレベルに、より安全に、そしてより楽しい山歩きを目指して、これからも日々精進していこうか。うん、そうしよう。

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2015年12月23日水曜日

アップダウン連続『愛宕山』から『御前山』へ

夜明け直後の奥多摩駅前からの愛宕山
この日はとにかく最初から体が重かった。普段なら歩き始めて1時間も経つと体が暖まってきて足取りが軽快になってくるのだが、この日ばかりはどうにもそういかなかった。
そんな山歩きは、いつもどおり始発電車を乗り継いで到着したまだほの暗い奥多摩駅からスタートした。以前から奥多摩駅を降りるたびその駅前の左手に見える小山が気になっていて、自分で勝手に奥多摩駅前の象徴に据えていた。この小山、『愛宕山』というが、この日はまずこの標高499mの愛宕山を目指し、そこからさらに久々に『御前山』まで足を伸ばし、同じルートを戻ってくる山行とした。まずは愛宕山、この山は頂上に愛宕山神社が鎮座していてそこにたどり着くまでに噂の急階段をクリアしなければならない。実際に階段を登っていると、改めて自分が高所恐怖症であることを思い出させるほどの急なもので、手すりにしがみつきながら、斜度45度超、全189段(いずれも主観)を脇目も振らず登りきった。
鋸尾根途中の天聖神社から望む御前山
また今回のルート、登山地図ではしっかりと確認できない小さなアップダウンがたくさんあるので、 ─ 後日、GPSの記録を辿ると累積上昇は2千m以上! ─ 徐々に足に応えてきて、当日の体調の悪さも手伝ってか、ペースはどんどん落ちていき、当然、たくさんの登山者に抜かれた。「別に急ぐ山歩きじゃないし...」と誰に対して言い訳するわけでもなく一人ごちては、一方で得もいえぬ悔しさのようなものを感じながら、黙々と、しかし一歩一歩確実に先を目指した。でも考えてみると、最近トレーニングをサボっていたし、年齢(トシ)も年齢なので体力も落ちてきているだろうし、この結果はしょうがないものと受け止めるしかないのだろう。でも鍛えなおさねば...。
ただ、天気は幸いにして晴れ。風もほぼなし。コンディションとしては最高の山歩き日和。体調が悪いといいつつも1ヶ月ぶりの山歩きは、日ごろの心に溜まった垢をそぎ落としてくれるような気がして、やはり悪くない。というかむしろ最高。御前山山頂では富士山の展望を期待したが、この日は残念ながらその思いは通じなかった。また今度の楽しみに取っておくこととしよう。
さて、今回の山行の課題として浮かび上がったのは、第一に山行に臨む際の適切な体調管理、第二に高所恐怖症の克服、そして第三に体力向上のトレーニング強化といったところか。いずれも山歩きにとっては基本的なことではあるが、今年もあとわずか、これらの課題を含めて来たる新年の課題として改めて整理しておくこととしよう。

【Start JR奥多摩駅~愛宕山~御前山~愛宕山~Goal JR奥多摩駅】
総行程は、距離16.8km、出発地点標高350m、最高標高1405m(御前山山頂)、最低標高342m(昭和橋)、移動平均速度1.8km/h、総所要時間8h43m(recorded by garmin)

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2015年12月19日土曜日

野口健さんのギャラリートーク

身振り手振りでサービス精神旺盛な野口さん
今日、都内某所にて登山家の野口健さんの写真展とご本人によるギャラリートークを見てきた。野口さんによると、自身の進路を決める際に登山の道に進もうか、写真家になろうかと本気で考えたらしく、写真に対しては相当の思い入れがあるらしい。特に近年は、レミオロメン・ボーカルの藤巻さんとの親交を通じて写真熱が再燃したらしく、すでに山岳写真メインの写真集まで出している。
展示されていた写真は最近のヒマラヤでの作品が主で、彼の目に映ったヒマラヤが色鮮やかに、そして情緒深くとでも言おうか、生きたヒマラヤを登山家野口健らしく忠実に写し出されていたように感じた。トークは、まさにテレビで見たとおりの軽快でノリのよいそれで、ユーモアと茶目っ気の溢れる人柄もあって、終始会場を沸かせていた。しかも、会場を沸かせるだけではなくて、今年の春に起きたネパールの大震災で深刻な被害を被った現地を憂慮し、その復興に向けた活動にも力を入れているらしく、当たり前だけど、(ごめん野口さん)ただのおもしろいお兄さんではなく、やはり世界を見てきた熱き山屋が芯にあるのだと強く感じることができた。震災当時、野口さんはエベレストのベースキャンプにいたらしい。知らなかった。そう、これからもネパール復興やエベレストの清掃活動などの活躍頑張ってほしい。

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2015年12月13日日曜日

ようやく加入『山岳保険』

雑誌を読んでいたらふと目に付いた。
いつかは加入しなければと思っていたが、先日ようやく山岳保険に加入した。自分が加入した保険は、遭難時の救助費用や、そうした際の家族の交通費や宿泊費用など、遭難時に必要となる諸費用補償に特化した保険、その名も「やまきふ」。この保険、さらに嬉しいことに登山計画書をあらかじめ提出しておくと、路迷いや山中に発症した病気による遭難も保険対象になる。今やひとくちに山岳保険といっても怪我の治療費や死亡・後遺障害補償、賠償責任補償などと様々な商品が用意されているが、自分はこの遭難時費用に特化した保険をチョイスした。というのも、危険を承知で好きな山歩きをさせてもらっている家族に何かあった際、そう、遭難してしまった際に多額の費用といった迷惑までかけるわけにはいかないので、最低でもこの補償は必要だと思ったから。山を始めたころに比べて、これからはさらに山のステージが広がっていくだろうから、家族に対して多少なりの安心材料を提供しておくべきと考えるのは、ごく自然な考えだと思う。幸い今回加入した保険は、自分が調べた範囲内では保険料が最も安いうえに補償費用が高額だったから、即決め。さあ、これで思い存分に山に行けるか。...って、もちろん今までどおり慎重な行動に努めることに変わりはないけどね。

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2015年12月6日日曜日

今度こそ頼むよ冬山グローブ

この冬はこいつに期待です。
昨年購入した冬山グローブ、山ではなく当時暮らしていた極寒の地で日常用として使っていたが、結果的になんとも心細いことが分かった。というのも、インナーグローブと重ねても寒い朝には指先がじんじんと痺れてくるのだから。いくら極寒の街といえどもそんなことでは冬山ではとても耐えられないだろうと思ったので、来月計画している冬山登山を前に新しいグローブを購入した。
購入したのはBlack Diamond Guide PRO SERIES。はじめはfinetrackのレイヤリンググローブを考えていたが、ショップのスタッフの方と話をしていたら、自分のような極度の冷え性には綿の多いグローブが一番で、そうした意味からは今回購入したブラックダイヤモンドがいいと勧められた。人に勧められるとコロッと気が変わってしまうのが自分。そう、セールストークにも弱いのである...。でも、今回購入したこのブラックダイヤモンドは、一応-29℃までの対応を歌い文句としているようで、お高い買い物ではあるけど、試してみる価値はあるかもしれない、そう思い、奮発して買ってしまった。効果のほどは来月の冬山レポで記録することとしよう。
ちなみに今回は、メリノウールのインナーグローブもあわせて購入。家内には自分へのクリスマスプレゼントだからと、しぶしぶ了解を得て購入したのだから、これで「やっぱり効果なかった」とはなかなか言いにくい。だから、なんとかこの新しいグローブたちには頑張ってもらいたい。さて、このグローブたちの実力は如何ほどか、来月の山が待ち遠しくてたまらない。

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