朝日を浴びた斜里岳と麦畑。美しい! |
知床半島の付け根に位置するこの山、知床富士とかオホーツク富士とか呼ばれていて、南斜里岳との連峰?ではあるが、見た目はほぼ単独峰で、異名のとおりすそ野が美しい山。
この日は、朝3時半に部屋を出発し、歩き始めたのは6時半。ワクワクした気持ちと同時にたまらなく不安になる入山時の感覚も久し振り。そんな高ぶる気持ちを抑え登山口に足を踏み入れた。
林道を経て雑木林の中を歩いて行くと、目の前に川が現れる。事前にブログや登山本などで承知していて、ちゃんとスパッツを付けてきたが、この登山道、徒渉の連続。「徒渉は思い切りが大事」というどこかで見かけた言葉を胸に、バシャバシャと徒渉を繰り返しながら徐々に高度を上げていく。涼しい当地とはいえ夏真っ盛りのこの時期、こうした沢歩きは嬉しい。
大滝の登山道。先を読みながらの歩きが求められる。 |
チングルマはすでに綿毛。山では夏も終わりかな? |
今回の山、総括して言うと、全体的に登山道の整備がなされていない、いわば自然そのままに近い山で、整備された登山道に慣れた自分にとっては、体力、気力面で結構な疲労感を味わうこととなったということ。ダケカンバなどの樹木は登山道に覆いかぶさり、中腰での歩行は太股などにボディーブローのように効いたし、沢そのままの登山道や水分の多い下り道では、足元の滑りを常に気にしながら踏ん張っていた。とにかく距離や高度の割には体力を使ったし、気も使った。1500mクラスの山だからといって侮ってはいけないということかな。
今回の教訓としては、ルートファインディングの大切さと、ランニングだけに頼っていたトレーニングに加えて自転車による太股強化が必要といったところだろう。次回、山にはいつ行けるか分からないけど、当地に来る前に夢見た日本アルプス登山に行ける日を目指し、体力的にも知識的にもコツコツと積み重ねていこう、そんな気持ちを新たにさせる山行となった。疲れたけど、気持ち良かった。やっぱり、山はイイもんだ。
【Start清岳荘登山口~旧道~斜里岳~新道~Goal清岳荘登山口】
総行程は、距離12.1km、出発地点標高680m、最高標高1,547m(斜里岳山頂)、最低標高665m(登山口近くの林道)、移動平均速度1.7km/h、総所要時間6h57m(recorded_by garmin)。