トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2012年12月30日日曜日

2012年、今年の山歩きを振り返って

開放感のある石尾根。前方はいよいよ雲取山
昨年の秋に始めた山歩きも、今年は奥多摩の山を中心に延べ16回も山を訪れ、大小含め名の付くピークには31座ほど立った(生涯累計21回37ピーク)。
むむむ~!振り返って初めて、「そんなに歩いたか」と無性に感慨にひたってしまう。
今回は、そんな今年の山歩きを簡単に総括してみることとした。

今年の山歩きで最も印象に残っているのが、やはり初めて山小屋泊まりをした雲取山かな。都内最高峰の山であり深田百名山のひとつでもあるこの山、奥多摩中心に活動している自分にとっては、目標としていた山で、山頂に立ったときは、なんともいえない感動と達成感を得ることができた。
それから、金峰山。この山は、奥多摩以外で登った初めての山。しかも2500m級と、それまで登った山とはケタ外れ(とは大げさだが)に標高の高い山。この山では、森林限界や高山特有の山頂付近の雰囲気、そしてそこから望む景色、すべてが奥多摩の山とは違っていて、まさに目からウロコの体験だった。
さらには、ある意味印象深かったのが、天祖山から酉谷山へのコース。このときはとにかくキツかった。というか、自分の無謀な山行計画のせいで、日の入り時刻を意識しながら後半の駆け足も含めて10時間、27km以上も歩くことになってしまったのだから、キツくて当たり前だったのだが。

山歩き2年目の今年、そこには山にすっかり魅了されてしまった自分がいた。元来、凝り性である自分の性格も手伝ってか、すっかり山男気分の自分は、通勤時の格好や普段の行動までもが山歩きスタイルになってしまっている。一方で、どちらかといえば飽きっぽいのもまた自分。事実、それまでハマっていた自転車熱は、すっかり影を潜め、愛車カメレオンテは今や倉庫の肥しと化している。やはり二足のわらじは無理だったよう。
ただ、今回の情熱、今までハマった趣味とは全く違って、山に触れ合うたびに次々と新しい目標を発見している。今年の目標は、雲取山に登ることだったけど、それをクリアすることができたことは非常に満足しているし、来年の目標についてもすでに考えているが、これは次回の投稿で記そうと思っている。
そしてゆくゆくは、あれもしたいし、あれもしたい...。ああ、山歩きって本当に奥が深く、色んな表情を見せてくれる。そんな山歩きに出会うことができて、自分、本当に幸せだ。

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2012年12月24日月曜日

St.Christmas一人山『鹿倉山』

登山口は何だか地味な感じ
世間的には今日はクリスマス。でもって休日でもある。
熟睡中の家族をよそに、今年最後の山へと、まだ暗い朝3時から一人ごそごそと身支度を整え、始発電車とバスを乗り継いで行ってきたのは、奥多摩は鹿倉山(「ししくらやま」と読む)。

今年を締めくくるにはもってこいの澄み切った青空と、ピーンと張り詰めた冷気の中(気温はおそらく±0℃前後であろう)、歩き始めたのは7時半を過ぎていた。歩き始めはいつも多少の不安感と緊張感がある。自分、この感覚、実は何度味わってもたまらなく好きなのである。今日も初めてのコースを寒空の中一人で歩くことに同様の感覚を覚えた。たまらん!
さて、この山、奥多摩の山らしく始めのうちは植林域を交えながら、いきなり急登。それを登りきった辺りから尾根歩き。そして木々の間から見えてきたのは、真っ白な仏舎利塔。大寺山だ。
大寺山の仏舎利塔。ちょっと不気味
冬枯れの山の中に忽然と現れたこの白い建物は、自然探究心を持って望む者にとっては、気持ち的にもやや白けてしまう(上手いか?!)。でもお釈迦様を目の前にすると、思わず手を合わせてしまう自分はやはり日本人だ...。
白い異物を後にし、目指すは本日のメインピーク鹿倉山。途中、木々の間から僅かに確認することができる石尾根。ややしばらくしてくると雲取山も見えてきた。その先に見えるのは笠取山だろうか。

周りには人っ子一人いない。唯一聞こえるのが自ら発する「ハァハァ」という吐息と「ザッザッ」という踏み音だけ。景色も音も全て自分が独占している世界。今日は風すらも自分の行く手を遮らない。なんとも気持ちが良い。思わず「山やっていて良かった」と小さく呟く。
この後、小さなピークを2~3クリアし、ベンチもない殺風景な鹿倉山山頂で小休止したが、一気に体が冷え込んできたので、下りはペースアップして体を温めに入った。このコース、余り人気がないためか途中ですれ違った登山者は2名1パーティーのみだったし、踏み跡が少ないため何度もプチ迷いを繰り返した。しかも里に下りてからの帰りのバスは2時間後。しょうがないので温泉に入って体を温めることにした。まあたまに、こんな山行も悪くないかも...。

今年、一人歩きのときは、極力自分をいじめ歩いてきた。そして今日はそれほど魅力的ではないコースをじっくりと噛み締めるように、ゆっくりと歩いた。それは、今年を締めくくる山歩きだから。そんな歩きも悪くないかも。冷えた後にポカポカの温泉、それと生ビール。そう、こんな山行も悪くないかも。だよね。
基本的に静かな尾根歩きが続く今日の山歩き
今日の総行程は、距離13.5km、出発地点標高532m、最高標高1,288m(鹿倉山山頂)、最低標高530m(出発地点)、移動平均速度2.3km/h、総所要時間5h47m(recorded_by garmin)。

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2012年12月16日日曜日

読図ができるようになりたい(地図とコンパスの購入)

登山地図とプレートコンパス。果たして使いこなせるか?
読図ができるようになりたい。
最近、強くそう思うようになってきた。これからも長く山をやり続けていくうえでは、登山道の道標や踏み跡、そしてGPSだけに頼るのではなく、地図とコンパスで現在地把握やルート検索、さらには眺望先の山の名前の把握など、自分の力で実現したいもの。
なので早速、プレートコンパスと登山地図を購入し、読図参考書を図書館で借りてきて、ただ今猛勉強中にある。もちろん知識の習得だけでは読図は身に付かないことは分かっているので、自分のベースエリアである奥多摩で実践を積んでいこうと思っている。

今回購入したコンパスは、コンパス大手のSilva(シルバ)社のRanger(レンジャー)というベーシックタイプのコンパス。これ、スウェーデン製なんです。コンパスの世界では、SilvaかSuuntoと相場が決まっているようで、自分は時計のイメージが強いスントよりもシルバを選んでみた。
一方、地図は、こちらも定番の昭文社(MAPPLE)の「山と高原地図」(縮尺5万分の一)。はじめは国土地理院の地形図を考えたが、とりあえずはコースタイムなどが表示されている登山地図のほうが便利なので、この地図にした。まずはこの地図で、その使い勝手を確認しながら次のステップに進んでいこう。

そして、いつかは地図とコンパスを片手に長期縦走にも挑んでみたいと思っている。そう、この「長期縦走」こそが長い目で見た次の目標なのである。ただその前には、いくつかクリアしなければならない課題もある。例えばさらなる装備の充実化、体力アップ、テント泊の経験などなど。だから読図はそのための第一歩という訳。
自分、こんなおじさんだけど、まだまだ将来の目標を持って頑張っていこうと思っている。実はまだ内緒にしている目標もあるのだが、それはまだ自分に自信が持てないから内緒のままだけど、これからの自分の頑張り次第で、もしかしたら周りにも披露できるかもしれない。

そのためには、まずは読図、読図っと。

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2012年12月8日土曜日

通勤までもがトレッキングスタイル?

さすがのグッドデザイン!バスク マントラGTX2.0
トレッキング好きもここまでくると、だんだんと家内も呆れ顔のようだ。
通勤バッグをザックに変えたのは今年の4月のことであったが、今回これに加えてコートとシューズをトレッキング仕様に変えた。ほとんど「アウトドアばか」である。そのうちスーツまでもトレッキングウェアに取って代わるのではないかと、自分自身が怖い。自分はいわゆるスーツ族の部類に入るのであろうが、さいわい(と言って良いか微妙だが)、現在の仕事は外に出ることは余りないので、アウトドアルックだろうが、登山服だろうが、通勤時の格好に文句を言われることはない。なので、とりあえずこの冬はこの格好で過ごすこととした。

さて、今回コート代わりにしたアウターは、マーモットのウィンタージャケット。これがとても暖かくて実に良い。インナーをフリースと組み合わせることができるから、さらに寒い時期も十分に暖かく過ごせるっていう訳。実にスグレモノである。しかもゴアテックス仕様だから、雨にも強く、先日、帰り際に突然雨が降ってきたときも、短い間ではあったがフードを被るだけで傘を差さずに歩くことができた。もちろんその後は、手でさっと払うだけでジャケットはカラッとしたままだ。
一方、シューズはイタリアンブランドVASQUE(バスク)のMANTRA(マントラ) GTX2.0。なんだか、スーパーカー(古いか?)みたいなネーミングだけど、全体はグレー調でヌバックレザーとエアーメッシュのアッパーに惚れた。もちゴアテックス。このシューズさえあれば、飲み会の帰りも千鳥足はなさそうだ(ホンマでっか?)。

それにしてもゴアテックスって、本当に高価だと思う。このウェアとシューズもなかなかのお値段。でも、自分のトレッキング熱、冷めるどころか、どんどん加熱していく一方なので、財布の中は寒いけど、今年の冬はこのウェアたちとともに暖かく過ごせそう。

実に暖かいマーモット ウィンタージャケット

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2012年12月2日日曜日

こんなの買っていた〈Ⅴ〉カシミール3D入門編

山歩きには、可能な限り綿密なプランニングと、山を下りてからの極力正確な記録が大事だと思っている。これは、これから先、長くこの趣味と付き合っていき、さらに自分の技術や知識を高めるためには必要な作業だと思っている。少なくとも自分は、この趣味に関しては自らのスキルに更なるレベルアップを求めている。
また、このブログもさらに見やすくし、訪問していただける方々により有益な情報を提供したいとも思っている。ただし、このブログはルート解説のような内容のブログにしようと考えているわけではなく、あくまでも山歩きに関しての自分の感じたことを綴る日記本来の役割として使っていこうと思っている。でも、まあ一般公開している以上、せっかくならば購読者も喜んでもらえる、そんなブログを目指し、これからも自分なりに色々と工夫をしようと考えている。

今回購入したのは、「カシミール3D入門編」という地図データDVD付きの解説本。2,520円也。
自分は山に行くとき、事前にルート登録しておいたガーミンのGPS端末を携帯し、現在位置の確認やルートファンディングの補助に使用しているほか、山での行動を記録したトラックデータをパソコンに取り込み、記録している。この記録はこのブログにおいても一部紹介しているが、自分の持っている地図データはもともとサイクリング用に購入した道路地図なので、ブログ掲載時はgoogle-earthと連動させて、見た目はなんとかそれなりにしているけど、詳細な山岳地図データの導入はまさに念願だった。
だから、このカシミールをネットで初めて見たときは、一瞬「おっ?!」と期待した一方で、中途半端な値段の有料ソフトだから、ちょっと怪しげかな?とも見えた。でも、ユーザーの方々の賞賛するレビューを見ていくうちに「試しに買ってみよう」という気になってきて、今回とうとう購入に踏み切った。

まだインストールして間もないけど、今のところ使ってみての感想としては、①解説本が詳しいこともあり、操作は比較的簡単かな、それと、②山岳データや機能が豊富なので、使い込むほど「使えるもの」になりそう、そしてなんといっても③ガーミンとシンクロできるので、ガーミンユーザーにとっては特に便利、といったところかな。
ちなみにこのカシミール、ネットでインストールすることもできるんだけど、ネットだけでは地図データを持たないソフトなので、国土交通省の「ウオッちず」などから都度都度地図データを取り込むので、動作はかなり遅いらしい。だから、カシミールを使う場合は、やはりこのガイド本に付属の地図データを取り込んだほうが良いという筋合い。商売ですから、そりゃあ、そうだよね。
いずれにしても、これから山歩きを重ねるとともに、このカシミールにも活躍してもらおうと思っている。自分、トリセツ読むの嫌いじゃないから、使いこなして見せますよ。まあ、自分なりに...。

カシミールで編笠山から南アルプスを見た場合の予想展望
実際に編笠山から見た南アルプスの山々
今度、歩こうと思っている金時山の周遊ルート
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2012年11月27日火曜日

意外にも?登り甲斐あり『三ツ峠山』

山頂は、前評判どおり展望は抜群!(うっ、露出が...)
今回歩いたのは、河口湖に程近い『三ツ峠山』。富士山の展望が良いことや、パワースポットとして有名らしい。日帰りで手軽に行ける山、今回もそんなコンセプトでこの山をチョイスしてみた。
プランニングとしては、三ツ峠山登山口付近の駐車場から三ツ峠山山頂を含む周遊コース約13kmを楽しむはずだったけど、あいにくこの日は朝から河口湖インター直前で大渋滞。目指す先の駐車場は収容台数がかなり少ないらしいので、あっさりと諦めて近場の富士急大月線の三ツ峠駅側登山道の往復コースを歩くこととした。
後で知ったんだけど、どうもこの日は富士山マラソンの開催日で、エントリー数が余りにも多すぎたせいで、交通渋滞が発生したらしい。おかげで、朝6時からインター前で2時間以上の足止めだよ。いやあ、参った参った。

途中で見えた真っ白な富士山(ろっ、露出オーバー...)
さて、今回のコースだけど、意外にも結構おもしろかった。
というのは、歩き始めは沢沿いで紅葉を楽しむことができたし、その後は要所要所で雄大な富士山が見え、山頂手前では屏風岩をはじめに100m近くもあろう切り立った岸壁の真下を通過するので、その景色は圧巻で、そこにクライマー達が命を懸けて?ザイルを頼りに岩壁を登る光景を間近で見ることができた。
そしてなんといっても、このコース、距離が短いのに標高差が一応1,000mあるので、手軽に展望を楽しみに行った割には、しっかりと登りの負荷も楽しむことができた。標高の違いはあるものの、前回の編笠山と山登りの感覚はさほど変わらない印象なんだから(言い過ぎかな?)、山歩きって分からないものだよね。

今回も家内と二人で歩いたけど、運動不足の彼女は、頂上直前に続く急登(階段が続いている)では、へばっていたし、下りでは結構、膝に来ていたみたい。かく言う自分も歩き終わった後、すねのあたりの筋肉に違和感が出てきた。なんだろう、下りでペースアップしたせいかな?
まあ、でも今回の山歩きもなんだかんだで十分に満足のいくものだったし、朝のトラブルはすっかりと忘れることができた。めでたし、めでたし。
朝6時の河口湖インター前と、屏風岩のクライマー達


今日の総行程は、距離9.4km、出発地点標高725m、最高標高1,786m(三ツ峠山山頂)、最低標高725m(出発地点)、移動平均速度1.9km/h、総所要時間4h56m(recorded_by garmin)。


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2012年11月11日日曜日

八ヶ岳初あるき『編笠山』

山頂の北側には手前に権現岳と奥には赤岳が。
初めて八ヶ岳を歩いてきた。歩いたのは八ヶ岳の玄関先『編笠山』2,524m。
いつも奥多摩の低山ばかり歩いてる自分にとって2,500mなんて聞くと、わくわくしてくる。しかも今回は家内に加えて下の娘もついてきて、とても楽しい山歩きになった。
さて、この編笠山、遠目からはお椀をひっくり返したような山容で、やさしそうなイメージを持ち勝ちだが、歩いてみると意外にもきつかった。登山道は全般的に大きな岩がごろごろとしていて、岩の上をぴょんぴょんと渡り歩くことも少なくない。これが後々膝に響く原因となったようだ。また、最後の登りはなかなかのもので、鎖こそなかったものの、傾斜がきついので両手を使っての登りとなるシーンがいくつもあった。そんな登りにもめげずに家内も娘も本当に良く頑張った。その後にはちゃんとご褒美は待っていた。
南アルプス、中央左から北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳
山頂に付くとそこは地表が見えないくらいの岩の世界で不思議な雰囲気。そして振り返ると、大パノラマが待っていた。富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプス(だと思うが...)八ヶ岳各峰、そして眼下に広がる甲府盆地。
この日もそうだったが、今年は本当に天気に恵まれた。山頂での展望は、その時その場にいる者だけに与えられた特権。辛い上り坂を乗り越えてきたものだけに与えられた特権。でもそれを目の前にしたとき、そんな特権を意識することなく、ただただ言葉を失い呆然と眺めてしまう大絶景。
今回、この山を歩いてみてあることに気がついた。何かというと、自分は今年の春に歩いた奥多摩の御前山を中級コースと呼んだ。
岩だらけの登山道
ところが、今回の編笠山もガイド本では中級コースと呼ばれているが、同じ中級でも両者の難易度には相当の差がある。つまり、編笠山は全国版の中級コースであり、御前山は奥多摩でのそれなんだと思う。やっぱり山歩きの世界でも、より広い世界に出てみないと、本質のようなものは見えてこないのであろう。今回、この山に出会えて良かった。
なので来年はもっと広い世界にも挑戦したいと思う。そう、アルプスと名の付く舞台に。
今回クラスの山は、今年はこれで終わりだろう。もちろん今年もまだまだ山歩きは続けようと思うが、雪の影響を受けない低い山が中心となる。でも、その中でも来年につなげる歩きを心がけよう。まだまだ、身体を鍛えて、より長時間に、そしてより高所に耐えられる体を作っていこう。自分の山には次のステージが待っている。そう信じて。

11月のこの日、北側山頂付近の登山道には雪が。
今日の総行程は、距離8.9km、出発地点標高1,559m、最高標高2524m(編笠山山頂)、最低標高1,555m(出発地点付近)、移動平均速度1.4km/h、総所要時間6h32m(recorded_by garmin)。

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2012年11月10日土曜日

紅葉真っ盛りの『大菩薩峠』

南アルプスの山々にはすでに雪が被っていた
またまた大菩薩嶺を歩いてきた。10月では2度目のこの山、もちろん良い山ではあるが、特別この山が気に入ったから今回歩いてきたわけではなく、それは、家内にあのすばらしい景色を見せたかったから。

前回は長めのコース設定としたが、今回は展望が第一の目的だったので、ガイド本で紹介していたコースをそのまま歩くこととした。
ただし、この日は天気が微妙で、事前の天気予報で「晴れ時々曇り」ではあったが、山に近づくにつれ雲が広がってきたように見えた。後で考えると、出掛け、中央道で真っ白に雪を被った富士山が見られて良かった。わき見運転は危険だけど、間近で見る富士山は、大きくて、周りの山とは違った光を放っているかのようだった。さすが日本一の山!

鮮やかな紅葉。ついつい見とれてしまった。
さて、登り口に到着して目に入ってきたのは、朱や黄色に染まった木々。前回の山歩きからたったの2週間だけど、山の様子はすっかり変わっていた。季節の移り変わりというものは意外に早いものだ。
それにしても、天気はいまひとつだが、この見事な紅葉、山全体に絵の具を巻き散らかしたかのようだ。ホント、来て良かった。家内を連れてきた甲斐があったというもの。2人で紅葉を眺めるなんて、果たして何年ぶりのことだろう。自分も家内も大満足だった。

こうして考ええみると、山歩きの景色というのは、遠くの山々だけではなく、また足元から延びる稜線だけでなく、そして登山道の脇に咲く高山植物だけでなく、そう、季節ごとの山の色彩の変化にも大きな魅力があるものだと改めて感じた。
そうだ、今度は春の桜やつつじ、初夏のあじさい、もちろん紅葉、もしかしたら冬の雪などなど、色彩の変化を求めに山歩きを企画するのも悪くはないかなと思う。そして、そのときには、やはり家内を案内して2人で歩こう。そんなこと考えていると、いまよりもっと、山歩きが楽しみになってきた。さて、そのとき、家内とはどんな話をしようか。



今日の総行程は、距離8.4km(青線部分、ちなみに黄線を含めた外輪が前回部分)、出発地点標高1,614m、最高標高2057m(大菩薩嶺山頂)、最低標高1,583m(出発地点付近)、移動平均速度2.0km/h、総所要時間4h07m(recorded_by garmin)。

2012年11月3日土曜日

初の小屋泊『雲取山』

一都二県に跨っている山頂
初めての小屋泊は、なんていうか、新鮮な体験だった。ホテルのようでそうではない、民宿のようでそうではない。やはり、「山小屋」だった。
とはいっても、泊まった「雲取山荘」は、収容人員が400名と、山小屋というには似つかわしくない巨大なログハウス風の建物。この日はいったい何人泊まったのだろう。物凄い人ごみだった。驚いたのは、夜、布団を敷くとき、(ちなみに布団は自分たちで敷くのだが)係りの人が「敷き布団を縦に半分に折ってください。それが一人分のスペースです」ですと!
なんだか呆気にとられはしたものの、それもこれも今回は、雲取山に登るため、そして憧れの奥多摩のメインストリート、「石尾根」を歩くため。そのための修行なのだよ。一方で、山小屋に泊まりたかったことは確かだったし、そういった意味では初めての小屋泊は実に良い体験だった。特に山の中での星空は吸い込まれそうになるほどで、まさに満天という言葉にぴったりの世界。流れ星も見えたぞ~。
山の中では、無数の星を見ることができた。
さて、今回の山歩きの大本命でもある雲取山には、定番の鴨沢コースから上り、石尾根で下りた。鴨沢コースは、始めはやはり奥多摩共通の植林域が続くが、七ツ石山を越えた辺りから、奥多摩には珍しく、展望の良い広い登山道となる。突然に脱け出たこの広い登山道は開放感が抜群で、実に気持ち良く、いい年齢(トシ)してはしゃぐ自分が思わず顔を出してしまったくらい。しかも今回は、初めて職場の山仲間とともに山歩きをしたのだが、これがまた気の合う仲間だったので、賑やかで実に楽しい山歩きとなった。
一人で過酷なコースを黙々と歩くのも、それはそれで楽しいが、気の合う仲間数人で山に行くのも良いものだと、そういう山歩きもあるのだと、今回気づいたことは良かったと思う。まあ、本当はこのスタイルのほうが普通なんだろうけど...。

二日目の石尾根は、思ったとおり爽快だった。ウェブなどで雰囲気は感じていたけど、防火帯っていうんだよね。とにかく広い。今まで歩いていた奥多摩の登山道とは全く違う。人気があることに頷けるコースだ。他のコースにも、確か蕎麦粒山から日向沢ノ峰に向かう途中や、本仁田山からこぶたか山経由で下りる途中にも少しだけ広い箇所があった記憶があるが、こんなに長い距離の広々コースは、奥多摩ではここだけだろう。ただ、そうした石尾根でさえ、最後には植林域に入り、狭く急な登山道となってしまう。やはりそれが奥多摩なのだ。

ところで、雲取山山頂は北側の一部を除き展望の良い山頂で、ここから見たご来光は明日への希望とでもいうか、力がみなぎる思いになることができ、やはり太陽のパワーはすごいもんだと改めて感心してしまった。それと、この山頂からは、富士山、前の週に言った大菩薩嶺、南アルプス、八ヶ岳連邦などなど、たくさんの山を望むことができた。早朝からしばし呆然の時ですよ。

それにしても、小屋泊を伴った山歩きというのは、やはり日帰りの山歩きと違って、体験が深まることに伴って感動の大きさが倍増する感覚。自分の山歩きも新たなステージに突入した気分。ホント、山歩きって奥が深いものですな。
雲取山山頂からのご来光と色づき始めた石尾根。


今回の総行程は、距離1日目13.3km、2日目20.9km、出発地点標高925m、最高標高2017m(雲取山山頂)、最低標高372m(奥多摩駅付近)、移動平均速度2.2km/h、総所要時間1日目6h36m、2日目9h01m(recorded by garmin)。

2012年10月28日日曜日

こんなの買っていた〈Ⅳ〉丸川荘の丸鍋

最近、一部の山好きでしかもギアマニアな方たち(違っていたら失礼)に爆発的な人気を博している丸川荘の「丸鍋」。
ひとつ2500円のこの丸鍋、アルミ製で4合炊き用。アルミ板は約2mmもあり、大きさは直径・高さとも18cmで重量は約600gと、写真で見るよりも実物はやや大きめ。ソロの縦走で持ち歩くにはややオーバーサイズだが、一泊程度の仲間うちの山行や、家族でのキャンプなどでは重宝しそう。
それに機能性をも兼ね備えたこの可愛くてシンプルなデザインと、丸川荘でしか購入できなくて、しかも事情により生産が終了してしまっているという希少性が人気に拍車が掛かっている理由なのであろう。

かく言う自分も懇意にしているブログでこの鍋に一目惚れし、丸川荘に電話してみたら、在庫はあと僅かというではないか。早速、週末を待ち、始発電車とバスを乗り継いで、大菩薩嶺の麓、丸川峠まで行ってきた。まさに山に鍋を買いに行くこの行動。家内に教えたら「馬鹿みたい!」ですと。

丸川荘に到着し、すぐさまぶっきら棒に「丸鍋ありますか?」と聞いたら、あと数個残っていた。ラッキー!そして手に入れた。なんという幸運だろう。涙が出そうなくらい嬉しい。丸鍋くん、残っていてくれてありがとう!
話し好きで気さくなご主人によると、「たぶん今日でなくなるだろう」とのこと。自分が始発に乗ってきたことを告げると、「がんばった人にはご褒美があるもんだ」だって。嬉しいこと言ってくれるじゃないか。そして、「今年、全部出ると85個売れることになる。売り出した年は3個だったから、不思議なものだよね」だって。この記事を投稿するころ、すでに丸鍋は完売ですな。むふふ。

今度どこかの山で丸鍋同士の出会いなんてのも実現するかもしれない。そう考えるとなんだかワクワクしてきたぞ。

丸川荘の丸鍋
念願の丸鍋!丸川荘と記念撮影。はい、チーズ!

2012年10月21日日曜日

久々の富士山展望『大菩薩嶺』

雷岩付近から望んだ富士山と南アルプスの山々
今回歩いてきた山は、大菩薩嶺。
後で知ったのだが、ここも深田百名山のひつとつだそうだ。
少し長めのコースを歩こうと家内に持ちかけたところ、あえなくパスされ、またまたソロでの歩きとなった。
今更ながら最近ちょっと気がついてきたんだけど、ガイド本で紹介してるコースは老若男女、様々な人を対象にしているから、当然にして誰でも歩けるコースを設定しているわけで、そうすると、多少山歩きに慣れてきた自分にとっては、物足りなく感じてしまうことも少なくないという結果になってしまう。
もちろん、ガイド本の中には初級者向けから上級者向けといったレベルを表記したものもあるから、一概にはいえないが。
ということで、今回はガイド本で紹介していた登り口から数キロメートル手前のバス停からスタートすることとし、上りと下りのコースも変えて設定。結局16km程度のコース設定とした。
大菩薩嶺山頂は地味な雰囲気
ただ、実際にその場に行ってみると、最初のバス停からは、しばらく車道を歩くことになったし、最後の4km位は、道路の脇に無理やり作った登山道といった感が否めない、しかも景色もあまり良くないコースだったので、やっぱりガイド本もそれなりに考えて書かれているのかなと感じながら歩いた。

さて、今回の歩きでは、本当に久しぶりに富士山を望むことができた。今年は何度も富士山を望めるコースを歩いてきたけど、なかなか見ることができずにいた。なので、山で富士山を見たのは、もちろん今年は初めてだし、昨年からしても11月の三頭山以来のことである。いやあ、しかし、それにしても富士山って、見えたときの感動が別格だ、やっぱり。今回の展望では表側は南アルプスの山々や八ヶ岳連邦、逆を見ると雲取山や奥多摩三山を見ることができて、これだけでもかなりの感動を得られたのに、富士山が見えたときの感動は、やっぱり最高だった。日本人なんだなあ、自分。つまり、そんな感動を得ることができる大菩薩の峰は、山々を望むには最高の山と言えるのではないかな。
親不知ノ頭から望む大菩薩峠。ナイスビュー!

前回の谷川岳に続き、今回の大菩薩嶺と、いずれも展望の良い山を歩き、しかも偶然にも最高の天気に恵まれ、山歩きの楽しさをますます強く感じた自分。今月はハイシーズンの月でもあるので、来週も再来週も山歩きの計画を組んでいる。日本全国、山はたくさんあるので、これからも色々な山に挑戦したいと思うし、一方で、自分のベースは奥多摩の山々だとも思っているので、奥多摩の山をもっと深く知るために色々な歩き方、例えば小屋泊とか、あるいはテントを持っての縦走、それから冬季間の歩きなどにもチャレンジしてみようと思っている。まずは、あれかな?


今日の総行程は、距離16.5km、出発地点標高854m、最高標高2057m(大菩薩嶺山頂)、最低標高854m(出発地点)、移動平均速度2.5km/h、総所要時間6h40m(recorded_by garmin)。